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オシャレな内装にするにはどう決めれば良い?

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内装をオシャレに仕上げるためには、いくつかポイントがあります。以下ではテイストごとの特徴やまとめ方をはじめ、内装でしてしまいがちな失敗について紹介します。

好きなデザインの特徴を把握する

一概に内装といってもさまざまなデザインがあるので、まずは好みのデザインの特徴を知ることが大切です。壁や床に使用している素材、窓やドア、建具、家具との相性などに注目してみてださい。

ナチュラル

複数あるデザインの中で、流行に左右されにくいのがナチュラルテイストな内装です。ナチュラルテイストの良さは自然素材を感じられるところにあります。床の木目や壁の質感を感じやすく、自然の心地よいぬくもりに癒されることができるでしょう。特に人の手仕事の温もりが出る塗り壁や、木の節目や木目が特徴的な無垢の床材が例として挙げられます。

木が持つ優しい雰囲気を活かし、合わせる家具はモスグリーンやアイボリーなどのアースカラーを選ぶと良いです。リネンやコットンなどとの相性も良いので、カーテンやクッションの素材に使用すると自然な仕上がりになります。光がやさしく入り込み、風が自然に揺れる、心から寛げる空間が完成します。

北欧

バーチやメープル、アッシュなどを取り入れた、明るい床が印象的な北欧の内装。全体的に明るい印象で、自然の豊かさに包まれています。シンプルさとナチュラルさが魅力を引き立てており、北欧デザインの家具には一定の人気があります。照明にこだわるとアクセントになり素敵です。ビビットなカラーを取り入れても他がシンプルなので崩れることがないでしょう。

チェアのように、触れる時間の長い家具には個性を取り入れつつこだわりたいもの。デザインに癖があるものを取り入れても、チェア以外の家具はシンプルなデザインのもので合わせると統一感が出るでしょう。北欧スタイルで取り入れたいのが、大柄な柄のファブリック。幾何学模様や魚、花など、自然モチーフをあしらったクッションやラグをワンポイントで取り入れると、ぐっと北欧らしくなります。

シンプルモダン

白と黒の2色使いがクールなシンプルモダン。基本的に使う色を白と黒に抑えるシンプルモダンはシャープな印象になるのが魅力です。スタイリッシュな雰囲気が特徴的なので、基本的に床や壁、家具などはモノトーンで揃えましょう。

とはいえ、クロスやドアの一部分など、小さな面積であれば、ボーダーなどの柄やほかの色を取り入れても問題ありません。壁は黒よりも白を基調にすると綺麗にまとまりやすく、家具や照明を選ぶときはガラスやクロムなど、無機質なものにしましょう。そうすることで都会的な空間に仕上がります。

インダストリアル

まるでニューヨークのオフィスのようなユーズド感が特徴的なインダストリアル。インダストリアルのポイントは使い込んだ印象のあるヴィンテージ感にあります。あえて床を加工して使い古しているように見せたり、厚いガラスを選んだりなど、ところどころにユーズド感を盛り込むのがオシャレです。

黒のスチームフレームの家具や、ステンレスのキッチンを取り入れると雰囲気が引き立ちます。配管をむき出しにしたたり、電球が見えている照明にしたりなど、武骨さを演出するのも一つの手。他にも天井にシーリングファンを取りつけたり、壁にブリックタイルを取り入れたりするのもおすすめです。

和モダン

和モダンな内装のポイントは、落ち着いた佇まいを意識することです。壁には珪藻土の塗り壁を使用したり、和紙クロスを使用したりしている場合が多いのが特徴です。素材感のあるものを取り入れるのがコツであり、床材はシックに仕上げたいならウォールナットが、明るい印象にしたいならオークやならなどが合います。

また、梁や柱などを活用して、木の質感を程よく見せると重厚な印象を引き出せます。開放的な間取りにするのもポイントの一つであり、引き戸を取り入れると大空間を演出することが可能です。和モダンのテイストは和風家具との相性が抜群に良く、北欧風の家具や木のフレームをあしらった家具との相性も良いです。座面を低くするとより雰囲気が出るので、脚の短い家具で揃えてみてください。

家族の好きなデザインテイストをすり合わせする

家族の好きなデザインテイストをすり合わせておくと内装で失敗しにくくなります。家族で話し合って意見をまとめておかないと、後で後悔する可能性が出てくるので注意が必要です。話し合うタイミングとしては、ハウスメーカーに相談する前が好ましいです。たとえデザインが優れていても、家族の意見が分裂していては優秀なインテイリアコーディネーターに相談しても納得のいく結果になりません。テイストや配色など、大まかな方向性だけでも決めておくと、専門家と相談する時間が有意義な時間になるでしょう。

テイストをもとに配色を決める

内装の配色はテイストを軸にして決めると良いです。一つの部屋にいくつもの色を使用すると散らばった印象になり、ごちゃごちゃしてしまいます。そのため、統一感を出すために、テイストに合った3色でまとめるのが基本です。3色の配色はベースカラー、メインカラー、アクセントカラーと呼ばれており、使用する面積の割合が異なります。

ベースカラーは主に床や天井、壁など広範囲に取り入れ、メインカラーはソファーやカーテンなどインテリアに取り入れます。そしてアクセントカラーは小物に使用し、クッションなどに取り入れるのが一般的。使用する面積が小さいので、目立つ色を選択しても構いません。他の色とメリハリをつける役割を果たします。配色のより具体的な割合を示すと、ベースカラーが7割、メインカラーが2.5割、アクセントカラーが0.5割です。上記の基準に沿って配色するとまとまりのある内装に仕上がります。

光の当て方で空間を演出する

照明やライトの取り入れ方も考えておきましょう。光の当て方は空間の演出に大きな影響を与えます。当て方を工夫すればオシャレな空間を演出することも可能です。一般家庭ではシーリングライトを選択しているケースが多いですが、それだと部屋が明るくなりすぎてしまいます。ダウンライトやブラケットライトなどの天井に照明を埋め込むタイプのものや、間接照明などを取り入れると、ワンランク上のオシャレな空間に仕上がります。

特に関節照明は光の当て方を制御しやすく、床や壁に光を反射させて照らすことが可能です。間接照明の明かりは直接光が当たらない分やわらかく、やさしい雰囲気を醸し出せるのが魅力。部屋のメリハリを出したいときに用いたり、目立たせたい場所に用いて視線を誘導したりなど、ちょっとしたテクニックもあります。照明は取り入れる場所と光の量がポイントになるので、間取りや施工内容などをハウスメーカーとよく話し合って決めましょう。

気を付けよう!内装の失敗事例

内装で気を付けなくてはならないのが、コーディネートばかりに注力するのではなく、使い勝手についても考慮することです。以下では内装でしがちな失敗事例を紹介します。

壁紙の失敗

壁紙の失敗で多いのが、イメージと違ったということです。壁紙はサンプルを見て決める場合が多いですが、サンプルを見たときのイメージと実際の仕上がりに齟齬が出ます。どうしてこのような事態が起こるのかというと、面積の効果や光の当たり方の影響です。

壁紙は面積の大小によって色の感じ方が変わる効果があり、これは視覚的な問題で、明るい色は面積が大きくなるほど濃くて明るい色に、暗い色は面積が大きくなるほど薄くて暗い色に感じます。選んだときのサンプルは面積が小さいので、そのときの印象で選ぶとイメージと実物の間にズレが出てしまうのです。そこに照明の当たり方も加わってさらに色味が変化するので、サンプルは実際に壁に当てて、遠くから確認するようにしましょう。

コンセントの位置・量の失敗

コンセントが足りなかったり、使いたい場所になかったりするのもよくある内装の失敗です。延長コードで対応することはできますが、多少デザイン性が損なわれてしまいます。注意すべき場所はキッチン周りやテレビの近くなど。電化製品を配置する予定の場所にはコンセントが必要です。事前にどこに家電を置くか想定し、必要な場所をリストアップしておきましょう。

出入り口の大きさの失敗

出入口が狭いと家具を搬入できません。出入口は人が入るだけでなく、家具や家電を家の中に運ぶ通路であることも念頭に入れておく必要があります。家族が触れるとその分必要となる家具が増え、テーブルなども大きくなる可能性が高いです。搬入時にドアが使用できないと手間がかかるので、余裕をもって設計するのがポイントです。

おしゃれな内装で心地よく暮らそう

好みのテイストでまとまった空間は、暮らしを華やかなものにしてくれます。長く心地よく暮らすためにも、内装で失敗するのは避けたいもの。テイスト選びや配色、コーディネートなどに迷ったときは業者と相談しながら進めるのもひとつの手です。

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