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注文住宅と建売の違い

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注文住宅と建売住宅では、費用や入居するまでの期間、特徴などにおいて違いがあります。それぞれの特性を知ることは、後悔ない家づくりをする上で欠かせません。以下で両者の違いについて詳しく見ていきます。

設計や費用・特徴の違い

注文住宅

ハウスメーカーや工務店などに設計や施工を依頼するスタイルが注文住宅の特徴です。一から家づくりをしていくため、個性溢れる家に仕上げることができます。法令を破らない範囲で、お財布と相談しながら間取りやデザイン、外装、内装、設備など細部の設計まで自由に行えるのが強みです。

建売住宅

住宅金融支援機構はフラット35利用者に対して、建設したり、購入したりした住宅の概要や所要資金の調達内訳などについて調査を行い、その結果を2022年8月2日に発表しました。「2021年度 フラット35利用者調査」によると、土地付きの注文住宅の平均所要資金は「4,455万円」であり、建売住宅は「3,605万円」でした。上記の結果から、トータルでかかるコストを見ると建売住宅の方が安価であることが分かります。

建売住宅の方がコストを抑えられるのは、建売住宅の施工や設計が効率的だからです。その背景には土地と建材を一括で購入できたり、人件費が少なかったり、作業工程を効率化できたりなど、さまざまな要因があります。一般的に土地と建物がセットで売られている住宅を建売住宅といい、あらかじめ設計が決められているケースが多いです。設備などの選択ができないなど、規格の面において選択肢が絞られてしまう可能性がありますが、仕様や工法が統一された街並みは魅力でもあります。

参照元:【PDF】2021年度 フラット35利用者調査 P10 所要資金(融資区分別・全国)(https://www.jhf.go.jp/files/400361622.pdf)

入居するまでの違い

注文住宅

注文住宅は建売住宅より入居するまでの期間が長いです。踏まなくてはならない手順が多く、予算を決めたり、土地を探したり、建物の設計や建築をお願いする施工会社を決めたりしなくてはなりません。自由度が高いのが注文住宅の魅力ですが、その分プランを固めるまでに時間がかかります。打ち合わせを繰り返さなくてはならず、着工して引き渡されるまで、一般的に3~6カ月かかるとされています。

参照元URL:LIFULL HOME’S(https://www.homes.co.jp/cont/buy_kodate/buy_kodate_00289/)

建売住宅

建売住宅は希望条件と予算さえ決まっていればすぐに物件探しに取り掛かれます。ハウスメーカーや工務店、大手デベロッパーなど、建売住宅は色々な会社が手がけているため、インターネットや折り込みチラシなど、幅広い媒体を通じて情報を得ることが可能です。気になる物件を発見したら現地に足を運び、実物を確かめます。施工を依頼する段階になったら図面を見て細部までプランを確認し、不明瞭な点があれば担当者に質問しましょう。そして、購入する決意を固め売買契約を結び、住宅ローンの融資を受けて引き渡しを行います。物件が完成している場合、引き渡しまでにかかるのは1カ月程度、施工が必要な場合でも入居までの手続きにかかる期間は4カ月程度と言われています。

参照元URL:LIFULL HOME’S(https://www.homes.co.jp/cont/buy_kodate/buy_kodate_00289/)

注文住宅のメリット・デメリット

外装や内装、設備など、自分ならではの家づくりができるのが注文住宅のメリット。既に土地を持っている人や、時間をかけて家づくりをしたい人に向いています。しかし、こだわりを詰め込める分費用が高くなってしまう傾向にあり、入居までにかかる期間も建売住宅より長いです。

建売住宅のメリット・デメリット

入居するまでの期間が短く、時間や手間がかからないのが建売住宅のメリット。間取りやデザインがある程度決められているため一から考えなくて良い点や、費用が抑えられる点もメリットの一つでしょう。特に大規模住宅地でコミュニティを新しく形成したい人や、土地を持っておらず購入手続きに面倒くささを感じている人に向いています。一方で、自由度の低さが建売住宅のデメリット。プランやデザインにこだわることができないため、自分で設計したい人には向かない住宅です。

まとめ

注文住宅と建売住宅のどちらを選択すべきかは、家を建てる際に重視する要素によって異なります。一生に一度の大きな買い物になるため簡単に言い切れませんが、費用やスピードを重視するなら建売住宅を、こだわりや自由度を重視するなら注文住宅を検討してみましょう。

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